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・茶色も庭のカラースキーム-1(December 03, 2010)

写真1

昨夜くたびれて下書きを公開してしまい、これが清書です!スミマセン。

12月2日(木)、箱根、星の王子さまミューアムで今年最後の公開よりもガーデンワークをしました。

庭の植物がいい感じに霜で焼け「紅茶色」に色づいています。

そこに耐寒性のお花(パンジー、プリムラ、ユリオプスデージー等)を植えました。8ケースくらいあったでしょうか。

この冬のイチオシはプリムラ・アラカルト。穂先が立ち上がり花色も完璧!ここ、箱根のミュージアムでは昨年の株が夏越し。さらに大株になりそうな気配です。プリムラの寄せ植えもたくさん作ったので、また後日アップしたいと思います。

写真2

しかし、実際に目立つのは庭全体の景色を覆う紅茶色のフォリッジ。

通りすぎるゲストは「あらま、枯れてるわ!」とひと蹴りの感想。

ちょっと、がっくりきます。誰もが美しいとは認めない、紅葉とはまた違う「秋の枯れ景色」。やはり紅葉は真っ赤とか真っ黄色で派手ですが、枯れ色は、地味系です。地味系がダメってことは多いです。

写真3

「地味でいいわね」と、言って下さる方もありましたが、うーん。なんだかな。でも、お誉めの言葉と受けとろう。

毎年のことですが、アジサイ’アナベル’のドライになった花穂をいい感じに残してあります。

フォルムが平坦になってしまう冬の景色を補って素敵だと見つめる私とは、真逆の反応を見かけると「美の規範はそれぞれの人の心にあり...」美しいと思う規範も、それぞれに違うのだから、致し方無し。

とは思いつつ、わかって欲しいと思う気もあり....。

写真4

「枯れた植物の茶色も庭のカラースキーム」

この台詞は、ハドスペンガーデンのノリ・ポープが「秋の庭」で呟いた言葉ですが、まだまだ世間的な認知は低いようです。 写真の私が手にしているのが例のプリムラ・アラカルト、花穂のボリュームと丈夫さで、今年のちょっとした宝物です。この花は誰もが認知するかわいい色彩。寄せ植え、庭植えいずれにも似合う花で丁寧に管理して、わが家でも来年の夏越しを目指そうと思います。(実は今年の猛暑でやられた)ここに書ききれない冬庭のアイデアを、今後、徐々にアップしていきますね。

※この記事は2010年12月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・茶色も庭のカラースキーム-2(December 04, 2010)

写真5

素敵なコメントをたくさん!ありがとうございます。コメントを下さる方々は、やはり独自の美意識と意見があり、庭を見る目も肥えていて、ガーデンショウみたいな庭ばかりがすべてでないことをお分かりです。私の「ボヤキ」に同感していただき、嬉しいかぎりです。yさんのコメント「美に対する意識といえば 植物だけでなく女性に関しても日本人は若さにこだわり、成熟した年齢を重ねた美しさというものを認めない傾向が強いような気がします。が いかがでしょう?」本当です。

英国における「ウェザードの美」とは、庭の彫刻やベンチにも、カビや苔が生えなくちゃ価値がないとされる。日本人の侘び寂び以上に、英国の美意識にも侘び寂び感覚はあるのだけれど。物事に対する感覚が成熟していないと、理解を得るのは難しい。それだけに、ある程度の華やかさにはこだわってきたわけですが、何も私、好みが派手というわけではないんです。派手なほうが説得力のある場面って、いっぱいあるので。

写真6

でも、この上と横の写真でお分かりいただけるだろうか。今の季節だけに植物たちが見せる美しい世界を!ほんの一瞬、立ち止まって見ようともしないで、さっさと観光を済ます感覚はもったいないと思うのです。でも、こうしたビューポイントを、忙しい旅行中に見つけるのも簡単ではないし、光の差し方次第で世界は違って見えるので、無理もないのだとは思います。九州や北海道の方々からも「行ってみたい!」とのコメントをいただき、嬉しいので、しつこいですが、秋のミュージアムを続けます。

写真7

こちらは、ミュージアム玄関脇のノリウツギ’ミナヅキ’(ミュージアムのスタッフブログにもっときれいな写真あり)。夏の終わりに咲きだして、9月ころにはクリーム色の花がピンクに色づき、素晴しい樹形。開花がアジサイよりも遅いので、きれいなドライになりやすい。普通のアジサイを選ぶよりは、断然、このノリウツギのグループ、ミナズキやピンクファンタジーは素晴しいので、お見知りおきを。こうした綺麗なドライフラワーが庭で残らないという場合、通風が悪いか、花後、極端な高温多湿にあうなどのきっかけがあります。ミナズキたちは開花が遅いので、その被害が少なく樹形も自然に美しいので、花はカシワバアジサイに少し似ているけれど、姿かたちそのものも、こっちが断然良いと思うのです。

写真8

最後の写真は、地上部の枯れたヘリアンサス’レモン&クイーン’。枝の部分を残してそこにワイヤで松ぼっくりをくくりつけた。

ヘリアンサスの大株は庭の大切なアクセントなので、これがなくなると大きなブランク。なので、春が来るまでは、このままフォルムを残し、春、また、この下からムクムクと新葉がでてきたら切り戻しすればいい。ひたすら刈り取るだけが冬の庭ではないと思う。

ミュージアムの庭では、竹の支柱の先端にもいろいろな木の実をくくり付けて装飾と目の保護(目を突かないよう)に一役かってもらっています。
まだまだ冬のアイデアは続きますが、また次回に!懲りずに来ていただけると嬉しいです!

※この記事は2010年12月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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