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Needlework刺繍

・イギリスのウール刺繍1(October 28, 2010)

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このブログを見に来て下さる方々は多趣味だという結論。嬉しい。ボタンコレクターも多くて、びっくりでした!左の写真はクリストファーロイド氏の少年時代の作品だと、ファーガスに聞いた覚えがあるのだが。すごく面白い模様だ。

東京農大教授、進士五十八先生に数冊の本や資料をいただいた。なかでも「進士五十八の造園学」の記事「造園家には多様性が要求される。建築や美術、社会学や経済学、多様なことに興味を持つことが大切だ」

本当にそうだと思う。

世界を眺めるビジョンは広い方が良い。日本の園芸家が近視眼的視野で植物を愛でる姿勢に、共感もあるが、はがゆい反感も感じる。そして、時間軸も。長い時間をかけて仕上がっていくものってありますよね。庭だけでなく、街や自然。未来のことはまるでわからないとは、思うのですが。英国の園芸家がかなり長い時間軸で遠くの方を見ていると、驚いたのは一度や二度ではありません。

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先日アップしたウールのタペストリーの写真、これもグレートディクスターで目にしたウール刺繍です。大作を作ろうと思う根性に恐れ入る。見るとびっくりしますよ。気が遠くなる。花をモチーフにした素晴しい作品が、あの屋敷の中にたくさん飾ってあります。ロイド家の母と息子の共作も多いと聞きました。イギリスでも、園芸家で手芸家という人は多い。この両者には何か共通の魅力があるのでしょうね。

ウイリアムモリスを筆頭にアーツアンドクラフツの時代の名残を、今も残したグレートディクスター。20世紀初頭の文化の香りが今も残ります。

さて、ここで見る刺繍も、すべては実在の花がモチーフになっています。絵画的完成度、色彩的調和、これは庭のデザインにも繋がりますね。

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今、私も私なりに21世紀のアーツアンドクラフツを探しているつもりです。 

( 数時間後に続く )

※この記事は2010年10月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・イギリスのウール刺繍2(October 28, 2010)

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このグレイハウンドの刺繍は1986年の私の作。友人のTちゃんとイギリス旅行をした際、バースの手芸店で買ったウール刺繍のキット。それから20年後、バースの同じ店に行くと同じキットがまだ売ってた!

でも今はどうか、わからない。近頃のイギリスはいままであったお店が消えていることが多くがっかりする。あのイアンマンキンも、2件あった路面店がこの10月に消えたそうだ。

生地そのものは、リバティやウェブなどで買えるようですが。

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この絵柄のパターンは、そのTちゃんと共に訪ねた、パリのクリュニー、中世美術館で見た一角獣のタペストリーの中のモチーフ。そのかわいいとこ取りをしたもの。20代後半から30代前半に何度も通ったヨーロッパでの体験が今もずっと私の美へ対する規範になっている。で、私、日本では一般的にラーメン模様と呼ばれる「雷文」が異常に好きなのです。

これは正式にはギリシャ雷文でメアンドロ、英語ではmeanderと呼ばれます。ヨーロッパを旅行するとあちこちで目にしますが、実際に古代ギリシャでよく使われていた文様です。
この模様は自分でデザインして入れたのですが、ショックなのことに「何故?!ここをラーメンどんぶりみたいな縁取りにしたのか」と、聞かれること! ここにはヨーロッパの古代と中世に対する私の憧れが詰まっているのに!

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というわけで、余談だらけでしたが、手芸の楽しい季節。年末に突入する前に、夏の疲れを取るお休み期間も必要です。あ、この猫紋は12年前、妊娠中にロンドンの自宅で作っていた刺繍です。その後、子育てと仕事の両立で忙しく、手が付けられませんでしたが、そろそろ再開して仕上げたい、猫のタペストリー。顔のデッサンが狂っちゃったので、作り直しもしたい。このヘン顔が良いとも思うけれど。 こうした作業をしていると本当にリラックスします。

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毛糸をどこで買うか、ご質問を戴いているのですが、申し訳ないことに旅行へ行く都度、毛糸屋を覗きます。でも、東急ハンズ渋谷店にも結構いいのがあります。野呂英作さんの手染めとか。そして先週、息子と一緒に出かけた折、吉祥寺のアナンダへ寄り、あの緑色のむら染め毛糸を見つけました。が、ハンドメイドなので、今はあるかどうかわかりません。植物でもグッズでも、こうしてご紹介すると、その店で売り切れが続出するそうです。いいのか悪いのか悩むのですが。保証できないので、どうかご了承ください。

でも!やっと校了!!! 11月16日発売開始の拙著「吉谷桂子の小さな庭のためのガーデニング術」(ベネッセコーポレーション刊)は、売り切れ続出したいですー!お見しりおきを、とってもとっても、よろしくお願いしますー。

※この記事は2010年10月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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