ヒューケラ

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Heucheraヒューケラ

・アジサイの足元のヒューケラ(December 05, 2010)

写真1

アジサイの株元にヒューケラを植える、という組み合わせのパターンに注目したコメントをいくつか戴きました。皆様、目敏い!

これは、典型的な「フォルム」で捉える植栽パターン。今までにも、何度か書いていますが、花で選ぶのではなく、樹形や葉のフォルムの組み合わせ、その形の違いに注目して植栽パターンを選ぶ手法(やっぱりベスチャトーさんの影響)。一瞬だけきれいに咲く花を追っていては永久に庭は絵になりません。

写真2

アジサイやノリウツギも、常に注目は花に集まりがちですが、実際はすっかり葉もおちている2月ころに枝振りの端正な株を選んで、それを現場で植えます。アジサイも「枝ぶり」に注目して「線」と、捉え、その根締めに「面」のヒューケラ。季節がくれば「点」で花が咲きますが、それは季節のアクセント。花のない期間も長いので、まずは枝のフォルムに注目。バラも花芽のことばかり考えて剪定していると、不格好な木になってしまう。樹形の美しさを捉えて剪定するのが正しい。とは、小山内さんからバラの剪定の話を伺い膝をたたいた。アジサイも同じことがいえます。

写真3

また、ヒューケラにも沢山の種類がありますが、私は今までの経験から、特に丈夫な’キャラメル’をメインに使っています。いろいろな品種が出回っていますが、2年目以降もきれいなのは、キャラメル。パレスパープルなども、使い方で非常に美しいのですが、丈夫さ、ゆったりと葉が広がる魅力はやはりキャラメルが一番では? ほかにも、カラーリーフをたくさん出しているハルディンさんのカタログを見ると、公園緑化などに適応する強健種のヒューケラの紹介がありますので、それを参考にすると良いと思います。お店で売っている姿はどれも丈夫さが同じに見えますが、実はそれぞれ全然違う。

写真4

ヒューケラ’キャラメル’の発色は、春から秋まではローアンバー系、いうなればウーロン茶色ですね。そして寒さにあたると紅茶色になる。この変化が素敵です。

およそ、どんな色の植物にも似合うので、重宝します。さらに、この広がったヒューケラの葉と葉の間に球根を植えてあるので、春になるとツンツンツンとムスカリの花が咲いて素敵ですし、ムスカリのちょっとうっとおしい長い葉っぱもさりげなく隠してくれるので、なお OK。

写真5

また、ヒューケラをフィリングプランツとして、夏の花や冬の花をアクセントプランツに選べば、隙間無く彩り豊かなグラウンドカバーが維持できます。いずれにしても「面」の植物は眺めを落ち着かせてくれるので欠かせない。細い葉や茎、小さな花のシャカシャカした質感の細かい花や葉っぱの集合した景色は見ていて目のやりどころに困ります。

ベスチャトーさんは以前、「面」な植物のことを「目を止める、休ませる効果あり」といわれていましたが、庭のコンポジションに欠かせない構成要素です。どうしても大きな葉っぱの植物が育たない場所では、コニファー類など小さな葉の集合でも「面」に見える葉群を探してきます。

※この記事は2010年12月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・ヒューケラ−2(December 08, 2010)

写真5

良いコメントをいただきました。

何年もたったヒューケラは株元がワサビみたいになりますよね。その葉が枯れて無くなった部分を埋めるように深植えしてあげるとボリュームを保ちつつ、弱り難いように思います。あとコガネムシの幼虫の害も受けやすいのでそのチェックもかねて年に1回深植えに植え直すといいかもしれません。あくまで個人的な経験ですが・・・

そうですね。私もワサビの部分に盛り土をしたり、植木鉢の場合は、深く植え直すことを何度かしています。または、脇芽を仕立て直したり。が、やはり、新しい株の、あの美しさの再現は難しい印象。でもうまい人は上手にやるはずですね。常に時間や予算との、釣り合い、バランスが難しいのですが、「美しさ」VS「育培」の悩みを振り子のように行ったり来たり、でも、仕事の現場では新株を買い直します。園芸店、栽培農家さんを応援する気持ちも兼ねて。必ずしも、使い捨てという気持ちではありませんが、見極めは難しいものですね。

写真6

それから、3年以上長生きしているヒューケラもある方のご報告もありました。マーディーグラスという品種です。その方の栽培が上手だったり、条件があうと3年以上も絶対にありですが、我が家では今年の夏が厳しかったので、今年で3年目を迎えたヒューケラがちょっと厳しいムードに...。

写真8

写真は上から、ペチュニア(ひと株)と寄せ植えしたキャラメル。日当りの良い個所の裏手に植えて半日陰で通風の良い箇所を確保。 でもそれほど乾燥に強いわけでもないので水やりはマメに続けた。
2番目は国バラで、私が育てたひと株(大きな平鉢にHB101で肥培、2年目株)のキャラメル。ヒューケラは肥料や活力剤の結果を得やすいのも魅力。 3番目はベルギーのレストランのアレンジ。この場合、私の仕事の現場なら、2年ごとの春に新株を植え直す。

※この記事は2010年12月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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