英国庭園

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English garden英国庭園

・今改めて英国庭園を知る(July 16, 2011)

写真1

7月16日、17日の二日間、2011年度RHSJ の集中講座があります。テーマは「今改めて英国庭園を知る」

私は明日日曜日の午後13:00から「美しいガーデンと特徴的なデザイン」という内容で、今回の英国ツアーで得た新たな情報も多いに加味し、総数190枚のスライドショウを作りました。

昨日からずっとそれに「セルフ集中講座」かかりきりでありました。

写真2

今日の朝、宅急便のお兄さんから「昨日のテレビみましたよ」と、いわれ、昨晩は私の出演したTBSの番組の放送があったことを思いだす。気になるが、うっかりした。このところ、テレビを見ない。特に帰国後はいつもそう。テレビと自分の周波数が合わないと感じている。なので、アナログがもう見られないとか騒いでいても、実は、わが家のテレビはアナログのままだ。

内心どんなことになるのか、放っておきたくもあり。とはいいつつ、BSでは時々面白い番組を放送しています。わが家は見られないのだけれども、実家に行くとBSに釘付け。最近見たなかで、もっとも面白かったのは BSフジ土曜24時からの「TOP GEAR 」というイギリスの番組。ニヒルな笑いとたまに凄いカメラワーク。ちなみに、ガーデニングではなく、車マニアの番組。 これを見たいので、やはり、新しいテレビを買おうか、とかんがえ中。

写真3

明日は、ピート・オルドルフやトム・スチュワートスミス、ほかにもいろいろなデザイナーの特徴的なデザインの解説をします。

時間ができたら、これもブログで綴りたいと思います。(しかし、当分仕事が溜まり放題でトホホ)

※この記事は2011年7月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・英国庭園(おさらい)(July 17, 2011)

写真5

本日のRHSJ集中講座、 2時間みっちり休憩なく話を飛ばしたので、皆様には、どこまでついてきていただけたかどうか。心配だった ので、おさらいというか、ここでまとめを記しておきますね。ご参加いただけなかった方々には、少しでも片 鱗を。

総括的には「ガーデン・デザインに、新しいも古いもなく、個性的で普遍性のあるデザイ ンの素晴らしさを理解することがまずは、大切」とお伝えしたかった。最初の写真は究極の。ベスチャトーガ ーデンにて。(庭は横から見るもの。として、レイアー。眺めの重なりから見える植栽考。背後に見える何か と何を組み合わせるかで、植物の見え方が一層素晴らしくなる)

それから、もうひとつのポイン ト

多品種の植物を使って美しいイングリッシュガーデンの「植栽ノウハウ」。これは、寄せ植え にもいえること。21世紀に入って、その傾向は「色より形」になってきた。今回、ツアーで回った庭でもそ のことを強く感じた。

写真5

写真左は、ブロートングラ ンジ。クランベコーディフォリアとサルビアネモローサのコンポジション。

下の写真は色彩だけ を優先したヒドコートのイエロー&ブルーガーデン。色の統一感はあるけれども形のメリハリがなく、ボサボ サして見える。

写真5

誤解のないよう付け加 えますが、花の色彩の調和をおろそかにするのではなく、調和した植物の色彩に「フォルムとテクスチャー」 の要素を意識的に加えることで、それぞれの植物の存在感が、いっそう際立って美しく見えるようになるので す。本来美しい花を一層美しく見せるために。

庭の植栽で、「花の色彩」こそが、もっとも重要 なキャラクターと考えられた傾向から、今や、花そのものの形やタネになった形、葉の形やテクチャー組み合 わせを優先し、その上で色彩を。

写真下は、ヒドコートの新しいゾーンの植栽。植物のフォルム の選択が際立っている。似たようなフォルムの似た植物どうしを、隣り合わせに植えないというセオリーで。 同じ黄色がテーマでも、これが今風。

写真5

また、植物を彫刻的な要素として使うスタイル。Using plants us architecture 。これはもちろん昔からあ った手法ですが、使い方でモダンさを感じさせるのが、トム・S・スミスのデザインしたブロートングランジ 。下の写真、コンクリートやブロックなどのハードマテリアルは一切使われていません。

写真5

昨今のイギリスの「THE ART OF PLANTING」の植栽がパワーアップしていると感じるのは、この「植物のフォルム」という要素にある 。これはピート・オルドルフのテキストより。

プランツフォルム、5つの要素

●ス パイアー(スパイク型の植物、サルビアネモローサやベロニカ、ジキタリスなど)
●ボタン&グローブ (花の種類によりますが、バラの花やルリタマアザミやサントリーナの花ようにころころした丸い花)

●プリュム(スモークツリーのように羽毛のようなふわふわな花穂)
●アンベルス (アンジェリカの ように個性的でインパクトのある造形)
●デイジーズ (マーガレットのように、いかにもの花の形)

私はこれらを、ずっと、点、線、面 と表現してきましたが、点、線、面、では表しきれないさ まざまなフォルムの植物の面白さに着目した「絵画的庭づくり」はこれからもますます発展していくと思いま す。まさに、多様な植物が出回る昨今であるから。

また、以上の5つの要素に足らないフォルム もあるかと思います。例えば、ユリのような●リリーシェイプ。とか、大事なのは、自分なりに植栽を考える ときに、こうしたさまざまな「フォルム」があるなあ。ということを認識することです。本当はどんな名前で もいいのでしょうね。自分なりに、名前をつけるよいでしょう。

ここ百年近く続いてきた「花の イングリッシュガーデン」の伝統的手法としての「カラースキーム」は、いまはむしろ、植栽の世界において は、当たり前の要素。まずは、1に、 「フォルムと質感」2に「カラースキーム」という意識で庭づく りをスタートさせると、日本での庭づくりにも、新たな展開ができるはずでは? 日本の気候にあった植物に そうした植物が多いからです。アスチルベ、ギボウシ、シダ、などと組み合わせるだけでも、素敵な植栽にな るはず。

それから、今回は「アダプテーション」、何かと何かと組み合わせるアイデアのことに も言及しました。古いものと新しいもの。東洋と西洋。屋外と屋内。いろいろな要素を組み合わせる知恵を生 かせば、庭づくりは限りない可能性。まだまだやるべきことがあると感じます。

※この記事は2011年7月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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