好きな色−黒−

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・好きな色-3 黒(August 15, 2010)

80年代の前半、モダンデザインといえば、黒が一番クールな色彩。ということになっていた。青山に作った私たちのデザイン事務所では、購入したオフィス家具を全て黒いつや消しペイントで塗装。なんだって真っ黒な、それもつや消しが美しいと感じてたあの時代。しかし、その後も一過性ではなく、黒色信仰は時々浮上。Black を美しいと思う感性が今も私のなかに絶対的な位置を占めている。しかし、黒ほど材質感が大切な色もない。美しいテクスチャー、高級な感じのBlack を見ると、またしてもそこで、心が釘付けになる。たとえば、上質な、なめし革の黒とか、高級車の塗装とか。ちょっとドキ!とする。

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私なりに、毎回、国際バラとガーデニングショウの基本色というのがあって、黒を基本色にしたことがあった。第3回目だったか。モネの庭がシンボルになった時。モネとは真逆の色調(パステルに対して、ビビッド系)で行こうと決めた。このときのデコラティブなフェンスが夫のデザインで、なかなかユニークにお金のかかったデザインだった。花の色がキリリと映えたと思う。粋な黒塀、見越のバ〜ラよ。と調子づいて鼻歌を歌ったっけ。

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今年、ルーフガーデンを作るにあたっても、基調色を黒とした。第3回バラショウの雰囲気を少し入れながら。これまで、さまざまなブリティッシュ・カラーを実践して良い色とも随分出会ってきたけれども、自然とは反対のアーティフィシャルな自然である屋上は、やはり「黒」で行こうと。その点では夫とも意見は一致したのだが、F&Bの黒ペイントを大枚かけ英国から輸入すると聞いたときは「え?まさか!」と、いいかけて、黙った。送料だけでもかなりの金額になる。いつもそうだけれども、私はこういう出費をケチる傾向にあって、夫とはその点で、もう25年以上も意見が合わないのだ。黒なんて日本のペイントでいいんじゃないの? でも、黙っていた。

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それから2ヶ月ほどで英国から黒ペイントが到着、6〜7月の炎天下で、夫が黙々と塗装作業。そして仕上がって、びっくり!すごく「美しい!」のである。黒いペイントの質感が。もう全然違う。さまざまなペイントと何十年も付き合ってきたけれども、これには、驚き!この写真ではわかりにくいかもしれないけれども、黒さに深みがあって凄くリッチな色合い。たしかに質感が違う。驚いたねえ。びっくりしましたよ。真っ向から反対しなくてよかった〜。私はさっそく、17年前に買って緑色のペイントが剥げて汚くなっていたHAWSのじょうろを F&B の黒でペイント。やはり、美しい。こうなったら片っ端からいろんなものを黒く塗りたくなってきた。英国製の銀灰色にウエザードしたベンチもチェアも、スツールもみんな真っ黒にした。ついでに英国のイアンマンキン社の白黒ファブリックでクッションを制作、そこにカブちゃんを座らせ撮影完了。この本番写真はぜひ、ミセス10月号を見て下さい!

※この記事は2010年8月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・黒ペイント(August 19, 2010)

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色のお話では沢山のコメントをいただき、こんなに共感してくださる方々が沢山いらっしゃったかと嬉しくなりました。

ありがとうございます。このパワーを今後の何かに生かしていきたいです。

「好きな色−3」で話題になった黒ペイントの話。元々のペイントが剥げてしまったジョウロを、自分で再ペイントしたときの写真が見たいと、リクエストをいただきました。さっそく今日撮影。

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本当は、全体にヤスリをかけて元々のペイントを剥がしその上にベースコートを塗り、それが乾いたらおもむろに仕上げペイントをするべきですが、省いて、いきなり濡れ雑巾で拭いて ペイントしちゃいました。アップでみるとデコボコが感じられますが、この感じも好きなんです。こういう味わいはプロのペンキ屋さんは許さないようなところもありますね。ロンドンの家みたいに塗りたいのとコスト削減をもくろんで、わが家は全てのペイントを自分たちで塗ることにした。
そのうち剥がれてきたら、また塗って、表面がぼこぼこになるの味のうち。

ロンドンの家のドアも窓枠も、100年以上もの時間をかけて、なんども施されたペイントでデコボコでしたから、あのタッチが好き。

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ちなみに左は日本製のペイントで、右側がF&Bのペイント。(イギリスのサイトが綺麗なのでぜひ見て)
仕上がり感が全然リッチだと思います。しかし、なぜにここで塗り終わっているのか、私には理由がわからない。

多分夫は暑かったのでイヤになってしまったんでしょう。わが家の寝室のペイントも途中で終わって、はや6年が経過しましたので、後のことはわかりませんが。この場所、実は裏側なので、人目にはつきません。

ペイントの名前は
PITCH BLACK No.256

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このペイントはF&B(日本代理店のサイトもあり)の新作です。私たちは日本でもこれから手に入るようになることを知らず、この4月にロンドンで購入し、船便で送ったので、かなりの船賃がかかってしまったのですが、これから日本でも買えるとのこと。ECO FRIENDLY は最近新たにパッケージに入ったマークで、環境に配慮した新素材とのこと。
フロア ペイントと入っていますが、これがもっとも丈夫な半ツヤ入りペイントである証。わが家はこれを床だけでなく、壁、椅子、そのほかあらゆる屋外室内の素材に使っていますが、室内の壁などは室内用のつや消しを使っています。
ご質問いただいたお返事は以上でした。また、後ほど、色の話に戻りたいと思っています。青の話が、長々と。

※この記事は2010年8月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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