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・プロのフラワーアレンジ/プロの寄せ植え(March 25, 2013)

Shade のお店も、開店から数日がすぎて、お祝いで戴いたお花もそろそろベストな状態を過ぎようとしています。すべてのアレンジは給水スポンジに挿してあるので、さてここで、このままにせず、一度バラして、花茎を短く切り戻し深水をして花瓶に挿すと、さらに長く楽しめるので、ご希望のお客様にお持ち頂いたり、スタッフで分けたり、私も個人的に戴いたりと、一同に集まったお花達も個人のお宅に解散中です。このことはすでに、Shade のブログにも書きましたが。

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たくさんの花がやってきてくれましたが、素敵なラナンキュラスや変わった色のカーネーションに眼を奪われました。で、いつも思うのですが、「切り花用」の花が「ガーデニング用」には流通しない悔しさです。ラナンキュラスなどは、球根なのだから、もっといろいろな品種に流通して欲しいのに。
バラもそういう傾向があります。だからこそ、小山内さんたちがその両方を兼ね備えたバラを発表したのでしたよね。

↑こんな色のカーネーションがあるんだなあ!こちらはBISES編集部から頂いたお花でした。ライラックは文字通りの可憐なライラック色ですがその隣、このなんとも言えないカーネーションのベイジュピンク!このほかに淡いライム色やチョコレート色など。カーネーションって、あまりガーデニングの世界ではおなじみではないのですが、地植えで育っているところを見てみたいなあと思います。私たちが知っているのは、背の低いダイアンサスなどですものね。

写真2

それにしても、フラワーアレンジメントの世界はガーデニングとは違いもありながら、どこかでたくさんの共通点があります。
かのベス・チャトーさんも生け花から学んだことをガーデンに活かしていらっしゃるわけですから、学ぶべきこのとヒントはたくさん隠れているはずですよね。

写真3

Kさんからいただいたコメント。みんなで考えてみたいヒントを頂きました。

白とグリーンは確かに美しい。花のプロに花を贈ることは難しいとはおもうけれど、無難で無個性に面白くないなと、沢山の花束をみての感想。たったひとつしかない花束に感動したいものです。勉強しました。


この方の意図する印象と、私が目指す方向が違うのかもしれないのですが、モダンデザインにしてもクラシックなデザインにしても完成度が高まるほど、「どこかで見たことがあるものになる傾向」があります。ロンドンで見かける素敵なコンテナガーデンは、ほとんどがワンパターンですが、あれこそが美しいと思うし、あまり個性的である必要もなく、環境や景色に馴染んでフィットすることのほうが大切だと思います。

今回は、無難で無個性なアレンジを私が希望したのですから、プロのアレンジャーは、そういう意味で、控えめに、無難で無個性と思われてもよいアレンジを完成してくれたと思います。そこに個性は不必要なわけです。また、ここに至るまでに、私が第一園芸本店さんから頂いたメールの回数は、なんと10回でした!こんな傾向、あんな傾向、どうですか?こうですか?どうですか?最後は「もう、絶大の信用があるのですから、お任せしますよ!」と書いたメールが最後でしたが「白いシャツがメインの店を邪魔しないデザイン」。というお題を、完璧にクリアしてくださいました。私自身は、ますますミニマリスティックな花が好きになってもいます。

写真4

そして、お店のお祝い花、明らかにたくさんの花が集まると予想される時、まず、花を贈る側が、先方に希望の花屋さんを伺います。逆に、花のお祝いをしますという前に、指定の花屋さんが先方から伝えられることもあります。ミッドタウンの杮落しのときは「お祝い花は、第一園芸さんのみで!」の指定入りでした。出入りの業者を限定し、混乱をさけるためです。幸い、私が第一園芸さんとは懇意でしたので助かりましたが。また、これ以上の花を置けないことが予想されるときは、お花を丁重にお断りしたり、されたりすることもありますが、お気持ちだけは伝わるし、それはドライな意味で、ありがたいんです。

そして、お店の開店祝の花は、ハッピー・メッセンジャーです。 清楚でエレガントでありつつ、無難であるべき、それはもしや、無個性でもよいのです。 いや、今回、結構変わった植物も多かったし、どこを見てそう思うのか不思議でもありますが、逆に、自己主張は困ってしまう。 へんな色あわせの花束やムードに合わない花が来たらどうしよう!と思っていましたが、どれも素敵でありがたかったでした。

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先日は、町田ひろ子アカデミーのガーデンデザイナー講座の皆様と、星の王子さまミュージアムで庭づくりの講座。その翌日は、王立園芸教会コンテナマスターさんの講座と、プロフェッショナルのガーデンデザイナーとして、状況に応じた植物選びのことをお話していましたが「個性は本来、個性を出そうと思わなくても、でてしまうもの」だとも、思うのです。あえて、お金を頂いて完成させる仕事の場合は、まず第一に完成度、花持ちの良さ。お客様の希望をいかに叶えるか。そこが重要なので、「想像力と創造力」が勝負になるとお話しました。花のデザインにも「オーダー(秩序)」が必要だとも、お話しました。

最終的には、その人がその人らしく一生懸命に仕事ができれば、それで十分だと思いますが、プロの仕事はどうあるべきか、の明確なビジョンは必要です。
そして、プロの寄せ植えアレンジャーは、英国で見かけるほどには、日本では発達していません。個性的でなくてよいので、完成度の高い寄せ植えを町中のホテルやレストラン、お店の景色が美しい植物で飾られていくことを願っているのです。そのためには、気分や好みで、物事を判断するのではなく、総合的で理性的な判断力を、自分のなかで養っていかなくては、とも思っています。

※この記事は2013年3月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


・フラワーアレンジメント?!(October 24, 2011)

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星の王子さまミュージアムの庭づくりでは、園内のコンテナガーデンのほかに、花に関係するディスプレィも担当しています。先日、庭の堀りあげ作業の合間にミュージアム裏手の花屋さんのディスプレィを新しくしました。はあー!とは、いえ、時間切れで完全ではないのですが、花をアレンジするのって、本当に楽しいです。今回は紫色の蝶々も加わって少しミステリアスに。アレンジのコツは寄せ植えと同じで、中心に大きな面のある花、下方に重たく暗い色。同系色で色々な形の植物。と行った感じでアレンジするのですが、次の公開作業日、11月2日までには、こっそりとまた妖精を入れたりして仕上げていきたいと思っています。

写真7

もうひとつのショウウインドウ。この写真を撮った時、すでに夕方5時前、薄暗かったので、ぶれてしまいましたが、不思議な臨場感。タッセルのついた素敵なビーズをこのあアレンジの周囲に散りばめた。次回、ミュージアムに行くチャンスのある方はぜひ、このショウウインドウも見て行ってくださいね。
実際の庭はこれから先の季節、花が少なくなります。その分、11月からはクリスマスのイルミネーションや飾りで華やかになります。

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先日、実はこんな寄せ植えも作りました。夏の花が終わったコンテナに。実はバラ園に一時的に植えてあった小さなコニファーを3株寄せて、別のコンテナで伸び放題だったアイビーをバラして抜いて合わせたリサイクル。11月はここにクリスマス飾りを追加していくつもり。ちなみにこのアイビーは霜に当たると紅葉する品種ヘデラ”サーク”です。赤いハート型の葉っぱができると押し葉にしたくなります。

ミュージアムのブログにも書いていますが、どんな素材も飾り方で変化します。そこにはちょっとした愛。心が籠ると、それが目立つものでなくとも、控えめな魅力が宿るように思います。星の王子さまミュージアムのスタッフは、そういう意味でも、庭や草花に対し、愛があるのを感じる。仕事に対する愛でもあるかもしれない。ミュージアムのスタッフブログも人柄が出ますが、実は毎日のアクセスが3000前後だそう。凄いな! 私のガーデンブログはだいたい2000アクセス前後ですが、どんなアクセス数でも、毎日を丁寧にブログする気持ちで、過ごしていきたいと思っています。

写真9

ところで、夏の終わりに、訪問してくださった方からのプレゼントでいただいた「ヒマ」。ありがとうございました。星の形だと、お客様から大人気でした。花や葉の細かい植物が多いとまとまりに欠ける庭の景色に実に効果的でした。来年も欲しくなってしまいます。いえいえおねだりではなく、来年は自分で種まきしようかと思います。一年草ですので、もう少しで見納めです。写真は先週撮影したもの。気温が低いせいか、仙石原では、あまり大きくはなりませんでした。

※この記事は2011年10月に書かれたものです。文中のイベント、雑誌掲載の情報等は終了しておりますのでご注意ください。


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