1. アイリスガーデニングドットコム
  2. マイ・プランツ・オブ・ザ・マンス
  3. 2003年6月 アジサイ
マイ・プランツ・オブ・ザ・マンス

2003年6月 アジサイ

ガクアジサイ ガクアジサイ

6月は梅雨入りの月。園芸家にとっては少し憂鬱な月ではないでしょうか。華やかなバラ、その他の庭のメインの花達の出番もおわり、暑い日々を目前に、少しガックリしているのは私だけではないはず...。
でも、高温多湿の日本の気候ならではの、素敵な花を付ける植物が多いのも事実です。その代表といえば、アジサイがまっ先に思いつきます。しかも、その品種は80種以上と多彩で、昨今は珍しい花をたくさん目にします。

アジサイとモミジ
涼しげなことでは、ブルーのいアジサイがナンバーワン。
そしてモミジ'紅しだれ'のレースのような質感を合わせるのが大好き。

アジサイは多くが半日陰から日陰を好み、乾燥さえ気をつければ病気も害虫も少なく育てやすい植物だと思います。やたらに他品種あって、それぞれの植物に細やかな手入れの行き渡らない私の庭でも、5種類ほどのアジサイが呑気に育っています。実はこの十年間で数十種のアジサイ属を育ててみましたが、その結果、もっとも誰にでもおすすめなのが、カシワバ・アジサイです。優しいミルク色の花がどんな庭にも似合うし、名前通りのカシワによく似た葉が、また秋に美しく紅葉するからです。なんといっても見て楽しい時期が長い植物がおすすめです。

吉谷家の日陰
もともと義父の和風庭園だったところにライムイエローの葉が
美しいアジサイを植え、暗い空間を明るくしています。

カシワバ
お薦めのカシワバアジサイ。

でも、6月の季節にぴったりの花は透き通るような水色のアジサイやクールなピンクのアジサイ。蒸し暑さを感じる時期、いかにも涼しげな色と形が魅力的です。
アジサイの学名"ハイドランジア"は水がめという意味です。この名の由来は、花の形が水がめに似ているところから来たらしいのですが、実際にアジサイは水が大好き。だから乾燥させるとあっというまに萎れます。秋や冬でもうっかり乾燥させると花芽がダメになり、花を付けなくなることがあります。だから乾燥だけはご用心。植木鉢なら水受け皿を下に敷く。地植えなら腐葉土をたっぷり株もとにすき込んでおくこと。
しかし、梅雨空に意気揚々とアジサイが咲く景色は最高。この時期のアジサイの姿に今までどれだけ救われたことか...。やはり我が国原産の植物は育てて安心、園芸技術に自信がもてますね

アジサイ
コンテナで半日陰を好むミヤコワスレ、インパチェンスなどと寄せ植え。
この鉢も植えっぱなしで3年目を迎えています。

アジサイは通常、酸性土壌で青系、アルカリ土壌で赤系の花が咲くといわれ、私もさんざん土のなかにリン酸だの苦土石灰だのと多めに混ぜて試したけれど、その実験は思ったように効果をあげませんでした。フランスの田舎でギョッとするほど濃いピンクや青や紫の花を見かけたので、あんなふうにしてみたかったのに。
さて、アジサイ最後の楽しみがドライフラワー。その地域の気候や品種にもよりますが、秋になって枝先に大人っぽいベイジュや複雑な色調のドライフラワーが残ると、そのまま保管しておきたいほどチャーミング。ただし、夏の厳しい高温や乾燥にあうと萎れてしまう。というわけで、風通しのいい半日陰でうまくいけば...の逸品です。

伸びすぎた樹形のため剪定をするなら7月上旬までに。遅れると来年の花芽を切るはめに。上から2〜3節定しますが、私は、来年のために今、庭を殺風景にするか、それともにするか、いつもそれで大いに悩むのです。

【Other information】
●用土=腐植質に富んだ肥沃な土。コンテナ栽培の場合、市販のものなら一般コンテナ培養土に赤玉中を3割増しで入れる。通常の花ものより少し重たくすると良い。

●施肥=二月と七月に緩効性肥料を株の周囲に置き肥。表土に完熟堆肥や腐葉土などでマルチング。

●条件=真夏は日陰、早春は日向の場所がベスト。土の表面が乾いたら即水やりを。地植えで数日にわたって雨のない時期は、ホースの水を10分程度出しっぱなしでたっぷりの水を与えるとよい。

●最大の注意点・その他=一年にわたって乾燥させ葉や枝がが枯れると回復は望み薄、乾燥には気をつけよう。剪定が重要。花後すぐに上から2〜3節を剪定します。但し私は秋のドライフラワーが楽しみなので、夏の剪定はせず、秋〜冬に花を収穫。一番上の節を残して浅く剪定。ただしこれだと年々大きくなるので、数年に一度、早春に強剪定。その年の開花は諦める。
吉谷桂子のガーデニングブログ

ガーデンセンサーライト特集

日本クロストラスト
当サイトは 日本クロストラスト(株) の認証を受けています。