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マイ・プランツ・オブ・ザ・マンス

2003年2月 ヘレボー

ヘレボー・ニゲラ  ヘレボー・ニゲラ 

2月、春は目の前。でも実は冬の峠。特に昨年は12月そうそう厳しい寒さに見舞われて、人間も植物たちもちょっと調子が狂った模様です。がしかし、この寒さに耐えて、準備万端な植物がいます。それが私の愛すべきヘレボーたち。

「世界でもっとも、けなげな植物」とは7〜8年前の厳寒のロンドンの庭で私が任命済。だって英国のあの真っ暗な寒い時期、冬の出口がなかなか見えない2月にも、意気揚々と花芽を持ち上げる、このヘレボーの根性に、エネルギーに感動!(実際英国で花が咲くのは3月に入ってからでしたが...)なにはともあれ、英国でも日本でも、毎年この時期、吐く息も白く凍るような灰色の庭で、唯一、ガーデナーに元気をくれる花はヘレボー以外考えられない。

ヘレボーの景色

ヘレボラスは原生地の森(ウッドランド)のイメージで、樹木などの下で、少しワイルドなくらいのアレンジをするとよく似合う。

さてこの花、俗にクリスマスローズと呼ばれています。でも、私個人的にこの花をクリスマスローズと呼ぶのが好きではありません。だって、クリスマスローズの名のいわれとなったヘレボラス・ニゲルが、わが庭でクリスマスのころに咲くのを見たことがないし、私がもっとも親しみを感じる偉大なるヘレボラス・オリエンタリスのハイブリットたちには、立派なレンテン(四旬節)・ローズという俗称もあります。また、ヘレボーには代表的なこのオリエンタリスのハイブリッドとニゲラ以外にも、種類が全部で15種。黄緑色の花が美しいホエチダスやくすんだピンク色の花が魅惑的なステルニ、八重でちょっと複雑な調子のトルキタスなどがいっぱいです。

フェチダス(ホエチダス)

Helleborus foetidus 在りし日の姿。
原種に近いといわれているが、日本ではなるほど夏越しが難しく、私の庭では猛暑で腐ってしまった。
この寒さに耐えてけなげな植物。

(さて、なにはともあれ)この常緑多年草、特にヘレボラス・オリエンタリスは、愛すべき植物の条件が三拍子揃っています。それは、花の咲くタイミングの良さ・花の美しさ・強健しかも優れた環境適応能力(特に日陰に強い点)。問題があるとすれば、夏などの季節はずれの時期に、庭の隅の日陰でいじけてみえること。全体に葉っぱが汚れてバラバラと散らかってみえることがあります。しかし、これは仕方がありません。そのころには、もっとたくさんのスタープランツが登場するので仕方のないことです。新しくヘレボーを購入するなら今!
なぜなら個体差もいろいろあるヘレボーの一番好きな色を見つけて購入するには、またとないチャンスだからです。

ヘレボーコレクション

英国に住んでいた頃、ヘレボラスの専門ナーサリーに通い、いろんな種類を集めていた。
花がうつむいて咲くので思わず、こうして花のポートレートを撮りたくなった。
オリエンタリス・ハイブリットのいろいろ、ニゲル、フェチダス、ステルニ、リビヅスの他、同時期に咲いたシラーなどの球根の花達。


【Other information】
●用土=水はけと通気性のあるものを。市販のものなら一般コンテナ培養土。オリジナルで作るなら、赤玉中3、腐葉土かピートモス2、パーライト1、くん炭1、程度に遅効性肥料を適量加える。

●施肥=1月以降花芽が上がってきたら、一番の成長期なので、4月くらいまでは肥料をきらさないようにする。だいだいメーカーの施肥条件に沿った量と回数で。

●条件=特に夏は風通し(冬の北風が強く当たる場合は風除けが必要)と水はけのよい場所。半日陰・日陰を好むが、どちらかといえば冬などは太陽が当たったほうが花付きはよい。落葉樹の下などで夏は日陰、冬は日が当たる場所がベスト。土の表面が乾いたら水やりを。

●注意点・その他=花の咲いている鉢を購入した場合、植え替えるなら、あまり極端に根を崩さないほうが良い。英国のガーデナーの間では、ヘレボーは特に植え替えを嫌うので寄せ植えにするべきでないとの意見もある。しかし、強い植物なので、夏の過湿さえ気をつければ生き延びていく。冬が来る前に古くなった葉はすべて取り除く。花の時期は水を切らさないように注意。

●植え替えと株分け=暑さが一段落した9月〜10月。鉢植えなら年毎に一回り大きな鉢への植え替えが理想的だが、最低2年は同じ鉢でも大丈夫。庭植えなら株が混みあってきたと感じたときに株分けを。丸3年ほどで混み合ってくるので、秋が来たとき株分けすると良い。
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