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マイ・プランツ・オブ・ザ・マンス

2002年12月 ブルー系のコニファー

ボールバードのリース  ボールバードのリース

 剪定した屑枝でリースを作りました。

晩秋、庭の落葉樹が紅葉を始めたころから、俄然その美しさが際だつコニファー類。もともと寒さに強いせいか、寒くなると元気復活、冬は実に頼もしい植物です。
特に12月になり、ほかの植物がすっかり落葉したあと、灰青色のコニファーたちが庭にいると、くすんだ印象の茶系統の庭の景色にコニファーのブルーが一服の清涼剤のよう。

常緑樹の庭

これは私のデザインした庭。
メインで目立っているのは、
イタリアンサイプレス。
うしろにいるのがスカイロケット。

さてしかし、ひとことにコニファーといっても、そのバリエーションたるや、そう簡単に把握することができないほどにさまざまな針葉樹が存在します。なので、今回はなかでも、吉谷ご贔屓のホープシー、気楽に育てているボールバードとスカイロケットにスポットをあてます。

ホープシーは、いわゆるマツ科のトウヒ属、ピセア・プンゲンス'ホープシー'のこと。私が庭じゅうでもっとも大事に大事にしているのが、この子'ホープシー'なのですが、このプンゲンスの仲間だけでも本当にいろいろあって、何度聞いても調べても、そのバリエーションのすべてを把握できない始末。ちょっと神経質な植物っていう印象もあります。

我が家のホープシー。

我が愛しのホープシーちゃん。
恐れ多くて、一度たりとも、
ハサミを入れたことがありません。

プンゲンス

ナーサリーにて、宝の山といった感じです。


ボールバードは、ヒノキ属のサワラ'ボールバード'のこと、これも常に美しい灰青色の葉が美しい木ですが、わりに下枝が枯れやすく、それが少し醜い印象。思い切って刈り込むとそれなりに美しく再生する。ハサミを入れたところが少し枯れっぽくなりますが、スタンダード仕立てにするとまたチャーミングです。

ボールバードのスタンダード

これは去年作ったスタンダード、またそろそろ下葉が枯れ始めたので、来春にはもう一度剪定の予定。


スカイロケットは文字通りロケット型の樹形のスマートなコニファー。エンピツビャクシン'スカイロケット'はヒノキ科のビャクシン属、これがかなりタフな木で、ほかに置く場所がなくてずっと日陰にあったものもそれなりの美しさ。そのタフさに惚れて私がガーデンデザインの現場で多く使う樹木のひとつでもあります。

スカイロケット

このブルーの色が素晴らしい。


こうしたコニファーの魅力は、育てるほどに愛着が増すということ。これらの植物を数種類、ずっと育ててみて感じたのは、成長が遅いこと=年間を通じて樹形が乱れないこと。それだけに、樹種によってはかなり高価な木もあり、これをもっているとちょっとした宝物と言う感じでもあります。
寝ても覚めても美しい灰青色のこの木にぞっこんですが、日当たりを好むとはいえ、夏の強い太陽光線が苦手な様子。夏は西日を当てないよう。また、ひとたび乾燥させると葉が痛むので、まめな水やりが仇となって今度は根腐れの心配も...。
猫かわいがりするためのツールとしては、ヒノキを原料にした栄養剤や植物活性剤、同じくヒノキを原料にした害虫よけのスプレーをまめに噴霧。これはかなり効果的だと思います。英国の気候なら冬は低温で雨続き。それを念頭に、冬が乾燥する日本の気候で水は昼前に少し多めにやって、バッチリ鋭気を養ってもらいたいという親心で、これらの樹木を愛育しております。


【Other information】
●用土=腐植質に富んだ水はけと通気性のあるものを。コンテナ栽培の場合、市販のものなら一般コンテナ培養土に赤玉中を3割増しで入れる。通常の花ものより少し重たくすると良い。

●施肥=1〜2月に油かす、表土に完熟堆肥や腐葉土などでマルチング。
●条件=基本的には風通しと太陽を好むが、大方のコニファーはさまざまな生育条件に適応する。ビャクシン属などは乾燥にも日陰にも強い。しかし、土の表面が乾いたら水やりの大基本はすべての植物に大歓迎なこと。

●最大の注意点・その他=乾燥させ葉が枯れると回復は望み薄、乾燥には気をつけよう。ハマキガの幼虫、アブラムシが発生する品種もある、まめにチェックを入れて早期駆除を心がけよう。剪定をするなら春と秋の、気候が穏やかな時期に...。
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