1. 第11回 ガーデン・パス

吉谷桂子さんのガーデンデザイン講座

第11回 
ガーデン・パス

ガーデン・パスとは、庭の小径のこと。
実はガーデン・パス、一般的にあまり大事にされていないのではないかと、普段からとても心配している吉谷である。 とても大事な庭の立役者なのに、コンクリートなどで、安易に道を作ってしまうのは、感心できない。何故なら、庭をデザインするうえで、ガーデン・パスは欠かすことのできない重要なスパイスだからだ。

日本庭園では昔から凝った造りのガーデン・パスがあり、京都の庭園などを散策するとき、飛び石の配置の心地よさに感心させられることがあるが、あれもガーデン・パス。 要は、回遊式の庭園に欠かすことのできない通路であるが、狭い個人宅の庭にも、それなりのチャーミングなガーデン・パスが必要である。

話が少し逸れるが、英国で一般家庭の庭に”デザイン”という要素が積極的に入ってきたのは、ここ数年の傾向である。以外に思われる方もおられよう。 芝生とバラが中心だった素朴な庭に、デザイン的なコンストラクションである、ガーデン・パスという概念を付加された。 それで、高低差や階段をつけてさまざまな植物をコーディネート、美しい敷石を使って複雑に組み合わせたガーデン・パスを自分で作る方法が、テレビの園芸番組や雑誌でもよく紹介されていた。

ガーデナーは植物の知識だけでなく、土木関係の基礎知識と腕力も身につけなければならないのか。と、感心して見入っていた私。 当時、英国のわが家のガーデン・パスは芝生だったが、どうかするとよく歩く場所だけが醜く剥げてしまい、素敵な敷石のガーデン・パスを作ってみたいものだと憧れた。

さて、前回のガーデンフロアに続き、その素材の選択が実に大切だ。 木か石か、レンガかタイルか、砂利かバーク(木の破片)か、モルタルか、いやモルタルは味気ないからやめておこう。 フランスのモネの庭は美しかったけれど、蓮の池の周りのコンクリートの道に、大失望。 モネの生きていた時代はこうじゃなかったはずだが、庭はやはり、自然の素材がバランスよくハーモニーを奏でるようでなくてはね。 とはいえ、本物の自然石は高価だし、自然石の採掘によって本物の自然のランドスケープが荒らされているらしいことも気にかかる。

園芸家としてはエコフレンド(エコロジーとエコノミーの友達)な素材を使って、アイデアを生かしつつ、経済的に仕上げたい。 それにはマンメイドマテリアル、人工素材か、安価で手に入る砂利などを上手に使うのが一番よさそう。 マンメイドマテリアルの代表選手は、レンガであるが、今現在、どんなものが入手できるのかを知ることから始めよう。

英国では「ランドスケープ・マーチャント」なるものが存在する。日本語にするなら環境設計用品専門商店とでも言ったらいいのか。 私が訪ねたマーチャントは、ピンからキリまで、250種以上の敷石が揃っているとのことだった。いろいろありすぎて迷ってしまう。 最近は日本にも、大きなガーデンセンターなどに感じのいい敷石やあらゆる表情の敷石やレンガが登場しはじめた。世界中から集められる様々な素材を使って、思った通りのガーデン・パスを日本の我が家に作るのも夢ではなさそう。 ヒントとなるのは余所のお宅の実例集。本屋さんで、様々な情報を集め、ちょっと個性的なガーデン・パスを作るのはいかが?

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