1. 第9回 ガーデン・ファニチャー

吉谷桂子さんのガーデンデザイン講座

第9回 
ガーデン・ファニチャー

ガーデン・ファニチャー、庭の家具。と、言われてまっ先に思いつくのが、椅子。
勿論、ほかにもいろいろある。家具と名の付くもので、庭に置けるものなら、それは何だってガーデン・ファニチャーだ。 コンテナ植物をひな壇状に並べる棚なども、大事なファニチャー、できる限りセンスのいい、高性能な逸品が欲しいのはいうまでもない。

さて、以前に一度、庭のフォーカルポイントのことに触れたと思うが、ガーデン・ファニチャーが庭の立派なフォーカルポイントになることは、お分かりいただけたと思う。花でごちゃごちゃだった私の庭に、素敵なベンチを置いた途端、一枚の絵になってしまったなんてエピソード。 さて、そのエピソードは庭作りのまだまだ初歩の段階に発見した事実なんであったけれど、今回はさらにさらに、英国の庭で庭づくりを始めて3年目に気付いたことに触れたいと思う。

まるまる3年も庭作りに熱中していると、ようやく庭が庭らしくなる。 なったところで私は、この美しく咲いた花を友人たちにも見せつつ(見せびらかしつつ?!)そこで食事やお茶ができるよう、庭専用のダイニング・セットを購入することにした。 ロンドン中のガーデン・ショップを巡り、英国中のファニチャーカタログをチェック、結果的には、例の先に購入してあったチークのベンチと釣り合いがとれるよう、チークの折り畳み式テーブルとイス4脚を選んだというわけ。

初夏のある日、ダイニング・セットが庭に届くと、さっそくテーブル・クロスを掛けお茶の支度。するとそこは紛れもなく花でいっぱいの私のアウトドア・リビングルーム!このダイニングセットが庭に入った時点で「いよいよ私の庭が完成した!」と悦にいっていたことを思い出す。

最後は個人の好みの問題だけど、ベランダ・ガーデンなら軽量でしまうのが簡単なカフェチェアーも良さそう。なんて、今は思う。 これが、我が家の問題の家具。今も健在だが、とにかく重い。お客様の時はこのようにテーブルクロスを掛けてドレスアップするが、しょっちゅう位置を変えて引っ越しのたびに腰を痛めそうになった私。

友人を呼んだ日は、朝からケーキを焼いて庭を掃除。毎日眺めている我が庭も、今日初めてやってくる他人の目で見ると欠点がよく見えて改良のし甲斐があったものだ。そうやって、人が訪れる都度庭が日増しに草花でいっぱいになって輝きを増したような気がしたもの…。

しかし、この家具、実は問題があった。構造が入り組んでいて、テーブルやイスの下の掃除(落ち葉の季節は特に...)が面倒だったことと、素材がチーク製でとても重たかったので、庭が気持ちのいい季節は、ずっと雨ざらしの置きっぱなしにしていたが、冬になってこれをしまう作業とその場所の確保がすっごく大変だったのである。 「ガーデン・ファニチャーにもいろいろあって、ベンチのようながっちりした作りで、年中庭に置きっぱなしにするものと、季節によってはしまうものでは、目的別に素材や機能を考慮すべきだった」と、今は思う私。

庭の家具を買う前に、通年そこに置きっぱなしにするものなのか、季節によってはコンパクトにしまいたいものなのか、その辺をじっくり考慮に入れた上で、庭の道具は購入するのをお薦めしたい。というのが今月のお話。 また、鉄を使ったファニチャーは、いくらペイントしてあっても、いずれ錆びてしまう。年に数回ペイントし直すとか、耐用年数に限りがあることもお忘れなく。

さっそく、庭にお客様を招待。 この日は、英国では大変著名な園芸書の著者、デイヴィッド・ジョイスさんをお招きして、お茶をしながら、園芸談義。 実は、雑誌のインタビューで、来ていただいた。

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