ユッカ

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  1. ユッカ

庭を彩るカラーリーフたち

ユッカ
[学名] Yucca
アガベサエ・リュウゼツラン科 ユッカ属

ユッカは、今や私のガーデンデザインに欠かせない植物です。ユッカのある景色には、バシッとドラムを叩いたようなインパクトが生まれます。
実は、ユッカに限らず、植物の形質が彫刻的で、硬質で、ラインが際だつ植物なら、なんでもよいのです。今月はユッカをその代表に選びましたが、他に、この役割を果たす植物は、アガベ・アメリカーナ、フォルミウム(ニューサイラン)、コルディルネ(ドラセナ)など … 。

ダリア他、植物が最も繁茂する時期にも、庭の眺めを引き締める

とにかく … あるていど、四季を通して、または、数年間は形が変わらず、ラインがシャープで、枝や葉が散らからない、剪定も要らず、うるさく落葉もしない。姿の安定している植物を味方につけたいものです。

庭は常に、油断をすると散らかって見えます。宿根草や葉の小さな植物がゴチャゴチャとたくさん植えてあれば、すぐに草ぼうぼうです。

また、庭には、メリハリ、強弱、優しさと強さが欲しい。ラインのきれいな植物のコンパニオンとして花が咲くと非常に映えると思います。

また「庭は片付いているように見えたほうが良い」との基本の見地から見れば、ユッカのような植物はほとんど常に片付いて見える、といえるのではないでしょうか。

我がベランダの斑入りユッカ、乾燥の厳しい夏も涼しい顔

さて、ユッカの栽培事情です。ユッカはエバーグリーンシュラブ、木質の多年草です。原産地はおもに中央アメリカ、西インド諸島など。

8月に登場の理由は、高温で乾燥した気候原産なので、8月の過酷な夏の庭でも水やりの心配もなく、もっともシャープに涼しい顔をしている点です。

8月のボサボサになりがちな庭に、今なお、ぴーんと緊張感を与えてくれます。

ただし、冬は寒そうです。関東以西では冬越しも可能ですが、寒い地方では地植えを見たことがないような気がします。鉢植えにして、冬は軒下〜室内などに移動する必要があるかもしれません。

イギリスでは、冬は避難ができるよう、大きなポリ鉢に植えてポータブルにしてあります。それだけ、庭でのユッカやアガベ等の役割は大きく、イギリスのガーデナーは夏の間だけ庭に植え、冬になると重たい鉢をハウスへと移動します。

クリーム色の斑入りなので、これに合わせるのは、やはり、白やクリーム、黄色や淡いピンクの花が合います。

現在ユッカの品種数は約60種ほどされています。この中で寒さに強い品種と弱い品種は、微妙に似ていて違いも強弱もあるようです。購入の際は地域の園芸センターなどで相談するのが良いでしょう。

だいたい、東京の冬、プラス・マイナス・ゼロ程度はまったく問題はありませんが、品種によって、プラス5度以下はだめな品種もあるので、注意が必要です。

数種類試してみて、私が贔屓にしているのは、斑入りのユッカ・フィラメントサ ' バリエガタ ' 。ほとんど無茎であまり背が伸びないのが、気に入りの理由です。

青緑色の葉の、斑入りではないユッカを温暖な地域で良く目にします。地植えで大きくのび放題のユッカ・グロリオサ、あるいは、アツバキミガヨランなども、道路端で埃だらけなのを見ると残念ですが、本当は青緑色の葉がとても魅力的だと思うのです。とはいえ、昔から自宅のなどに植わっていて見慣れている人には「トゲの痛い邪魔な植物」としかうつらないようです。世の中にはユッカを嫌う人も少なくないのかな。とも、思います。

実際、庭の手入れをしていて「痛!」ってことはよくあります。先端の部分を切ったり、トゲの部分に発泡スチロールの丸い玉を挿してみたり、植え込み工事の際は、トゲの部分を下の方からヒモで括りひとまとめにしてみたりとさまざまな方法をとらなければなりません。

そこまでしても、この植物がいることで庭は景色にまとまりができる!私としてはユッカやアガベの「眺めの喜ばしさ」は、やはり優先順位の上位の上位にあります。

その他の情報

  • 見頃と植え付け=周年あまり変わらないが最高に美しいのは5〜 6 月頃。初夏と初秋に白い花が咲くことがある。植え付け適期は春から初夏。
  • 用土=用土は排水させよけえばなんでも良い。植え付けの際、市販の土壌活性剤や珪酸塩白土などを加えるとなお良い。これをいれておくと長雨でも元気。肥料はあまり必要ないが、ともかく排水の良い土が肝心。地植えの場合は土を盛り上げ高植えすると良い。コンテナ栽培の場合でも2〜3年は植えっぱなしで大丈夫だが、株が混んできたらポットから抜いて土を落とし、新しい土と入れ替え。その際、古い根を崩して落とす。株元の脇芽、新芽は根をつけたまま切り離し、植え替えれば増やせる。
  • 施肥=特に肥料はやらない。大きくしたい場合は、植え付け時に元肥、春に化成肥料など。石灰を年に一度補強。
  • 条件=風通しの良い日向がベスト。
  • 注意点・その他=ガーデニング作業中のトゲに注意。トゲの先端はハサミでマメに切ってしまっても良いが、度を過ぎるとかっこが悪くなるので注意。葉の部分に黒点病、花にアブラムシの着く可能性あり。風通しと、水はけの良い土が必要。

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