セダム

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  1. セダム

庭を彩るカラーリーフたち

セダム
セダム
[学名] Sedum
ベンケイソウ科
セダム

マンネングサを中心とした寄せ植えは手間いらずでこれからの季節長く楽しめるので、おすすめ。葉色の違った同種のセダムを集めて…。夏の高温多湿にも水はけさえ良くしておけば大丈夫。

実は「セダム」といっても、その品種が多く個性的で、とても多様な植物です。日本でセダムといえば、マンネングサなどがもっとも最初にイメージできる植物でしょうか。

ほかにキリンソウやベンケイソウ、他に多肉植物としてのセダムもすでにお馴染みですが、いずれの品種も背丈が小さいものが多いでしょう。

セダム

イギリスのベスチャトーガーデンでいつも見かける気になる奴。日本でも入手できるけれども、夏の高温多湿に弱いので注意。私のテレフォニウムは鉢植えでケアしていいたのに、夏に溶けてしまった。

しかし今回、ご紹介したいのが宿根草としてのセダム。背丈も30センチ程度になります。

成長すると庭の空間を淡い緑色の葉でやわらかくこんもりと面で埋めてくれるので、庭そのものがきれいに片付いて、それでいて豊かな雰囲気に仕上がります。そんな素晴らしい特性をそなえているのに、日本ではそんなに見かけないような気がします。

イングリッシュガーデンでは大人気で、とてもよく見かけます。それが、セダム・スペクタビレやセダム・テレフォニウムです。

このセダムの売っていない園芸店などありえないし、スペクタビレだけでさまざまな園芸種があるので迷うほど多彩です。

そしてどちらも、中国や韓国、日本が原産地なのに、日本で売っているのをあまりみかけないのは、現在出回っている園芸種が英国で改良されたものがほとんどであるためなのだと思います。

そして結局、たまに日本で見つけるものも、逆輸入のような状態の園芸種が多いようです。なので夏の蒸れに少し弱い品種も見受けられます。

セダム

セダム・スペクタビレの芽だし期は4月上旬。冬には地上部が枯れ何もないが、春に再会の喜びを感じる。これは夏にも冬にも生き延びて植えっぱなしの3年目。葉っぱだけれど、花のような美しさ!夏には、30センチほどになり5月頃ピンクの花が咲く。

さて混乱するので、ここでおすすめしたいセダムの呼び名を、ポピュラーなセダム・スペクタビレと呼ぶことにします。

一般的なセダム全般は、北半球の温帯に400種以上も原産する植物ですが、スペクタビレはイギリスの、あんなに雨の多い寒い冬、厚い霜に覆われる冬の庭でも、地上部を枯らしながら地面に寒さに耐え、4月中旬ころからとても美しい新芽を萌芽させます。

この時期、地面から出てきたときの美しさ、喜ばしさは、まさにこうした植物を育てている園芸家を奮い立たせます。

これを見ると「さあ!今日は徹底的に雑草を抜くぞ!」そんな気にさせられます。由緒正しい宿根草が今、地上に目覚めたのだから!そんな感想をもちます。これは毎春、英国だけでなく、日本でも同じ姿に出会えます。 そんなスペクタビレを現在私は、東京都下の庭で地植えしたり、植木鉢で育てたりしています。

春から初夏まではイギリスとまったく同じ雰囲気で育ちますが、やはり夏に、何かしら事件が起こります。一昨年は小さな青虫の異常発生。昨年は秋の長雨のあと、地植えのほうを少し弱らせていまいました。10月下旬のことです。鉢植えは晩秋までドライフラワーさえ楽しめましたが、やっぱり地植えは厳しかったかな。と、思っていると、なんと、この春、去年の春に8株植えたすべてがきれいな萌芽を見せてくれたではありませんか!やっぱり強い植物です。逆境に立ち向かって必ず最後は勝利をものする強者です。

特に関東以北では冬のあいだはマイナス15度くらいまでは大丈夫のようです。ぜひ、どこかで見かけたらお試しください。実際、乾燥には強い植物同士を植えればコンテナできれいな寄せ植えも楽しめます。

その他の情報

  • 見頃と植え付け=何といっても春の芽だし期のブルーグレィの葉が最高に美しい。さらに初夏から晩夏(6月頃〜9月頃)に白またはピンクの花が咲く。秋には花が葡萄茶色のドライフラワーとなり、それはそれでまた美しい。植え付けは鉢物ならいつでもできるが、株分けは晩秋か早春がベスト。購入する際、園芸品種は初夏に葉色や葉の大きさ高さなど、複合的な要素を見極めて決めるとよい。
  • 用土=水はけと通気性の良い土。肥料はあまり必要ない。培養土の入れすぎに注意。コンテナ栽培の場合でも数年は植えっぱなしで大丈夫。市販の一般花用コンテナ培養土を使うならパーライトを1〜2割増しで入れるのも効果的。また植え付けの際、市販の土壌活性剤や珪酸白土などを加えるとなお良い。乾燥には強いが梅雨の湿り気が苦手。なるべく日当たりと風通しの良い場所に植えるか、コンテナなら梅雨や厳冬期は軒下がベスト。
  • 施肥=秋に、冬越しの準備や芽だし時期、表土に腐葉土などでマルチングすると良いが、特に肥料はやらなくてよい。
  • 条件=基本的には日向と風通しの良い場所がベスト。
  • 注意点・その他=5〜6月にコナガやヨトウムシなどの虫害がみられる。風通しの悪い場所では特に発生が顕著のようだ。殺虫剤を使えば簡単に退治できるが、薄めた洗剤や牛乳を散布したり、植物の下に四角い缶蓋などを受け皿にして、刷毛で捕獲するなどの方法もある。気付かずに2〜3日経つと、すぐに穴だらけになるので、美観を損ねるようなら、6月下旬までに地上部10センチほどのところまで、一度切り戻すとよい。盛夏までにまた新しい萌芽が楽しめる。その場合は切り戻してすぐに株の周囲に置き肥をしたり、緩効性の液肥などを与えるとよい。

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