ベルゲニア

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  1. ベルゲニア

庭を彩るカラーリーフたち

ベルゲニア
ベルゲニア
[学名] ベルゲニア Bergenia ヒマラヤユキノシタ
ユキノシタ科 ユキノシタ属

春は目の前です...が、2月〜3月上旬はまだまだ寒い日が続きます。最も寒い時期は、落葉樹を中心に、カラーリーフや宿根草を中心とした庭は、どうしても殺風景になりがちです。こんな時期、やはり「日本庭園の植裁は、実によく計算されているなあ」と、感心します。

もっとも寒さの厳しい時期でも、きれいに刈り込まれた常緑樹と葉を落とし幹の形だけが存在のすべてとなる落葉樹とのバランスが見事です。庭は四季折々、常に「絵になるよう」工夫がされています。その点、私の英国仕込みのカラーリーフと宿根草の庭は、冬はほとんど見せ場を失います。それで、1月から2月は反省しきりです。

そんな時期「この寒さでも、見応えのある植物」ということで、庭を見回すと、ひときわ魅力を放っているのが、ベルゲニアです。日本では「ユキノシタ」でお馴染みの常緑性多年草です。

ベルゲニア

「ベルゲニアとエリンジューム」

ベルゲニアの長所は、耐寒性、耐暑性ともに強い点です。日本ではしばしば日陰の庭で見かけます。英国の庭では乾燥ぎみの日向の庭でも見かけます。そう聞くと、非常に強健な植物であると思われます。

基本的には強い植物ですが、蒸れには弱くて私は失敗をしたことがあります。

大きくたくさん育って欲しいがために、ある時期、有機肥料をたっぷりすき混んだ栄養豊富な土で育ててみたのです。早春に植えて、夏頃に弱りはじめ慌てました。堆肥などを多めに入れた土は水はけが悪くなるので、ベルゲニアには水はけ第一ということです。

原生地(ヒマラヤ、中国、シベリア)でも、近所(東京郊外)でも、うまく育っている場所の環境は石垣のわずかな隙間だったりして、風通しの良い場所で元気一杯に葉を広げています。

ベルゲニア

私がずっと以前にベルゲニアに一目惚れした英国のベスチャトーガーデンでは、ベルゲニアが思いっきりたくさん繁茂していました。

ここは英国でもっとも乾燥した環境で有名なところです。 ベスさんに取材をした時「自分たちの庭の条件にあった植物を探しだし、その植物が元気に育つようあなた自身がしてやること。そうすれば、やがてあなた自身が植物たちから元気を与えてもらうことになるはずよ」と、助言をいただきましたが、まさしく言葉通り、この庭のベルゲニアが本来の姿でいきいきと育っているのを見て、私は感動しました。

いつかあんなふうにベルゲニアを繁茂させるのが私の夢。ということで、ベスチャトーガーデンの写真を見てください。ツヤのある大きな葉が彫刻的な存在感を放っています。葉の大きなベルゲニアなら庭の眺めの前方に配置して眺めの引き締め役にします。小さな庭でも、大きな葉は手前に、小さな葉を奥に配することで、遠近感を演出できます。

ユキノシタは日本庭園でも見かける植物ですが、そもそも植物に洋風も和風もないと私は思っています。その地域の風土にあっていれば、それがもっともその庭に似合う植物なのでは...?

その他の情報

  • 見頃と植え付け=春(4月頃)に白またはピンク色の花が咲く。ベルゲニア・ストレイチー(白花〜淡い桃色)その他の園芸種(淡い桃色〜紫系ピンク)秋〜冬(紅葉)。購入する際、園芸品種は春の芽だし期に葉色や葉の大きさなどを含めて決めるとよい。植え付けは春の開花前か、秋。
  • 用土=水はけと通気性の良い土。コンテナ栽培の場合は、市販のものなら一般花用コンテナ培養土に川砂やパーライトを2割増しで入れるのも効果的。植え付けの際、市販の土壌活性剤や珪酸白土などを加えるとなお良い。
  • 施肥=特に必要ない。秋に、冬越しの準備として表土に完熟堆肥や腐葉土などでマルチングするのは良い。
  • 条件=基本的には半日陰がベスト。土質さえあえば日向でも日陰でも可。ただし、夏の西日で葉焼けすることがあるので注意。乾燥には強いけれど、根が張るまでは水持ちの悪い土壌や夏は、水やりを忘れないように。
  • 注意点・その他=肥料はいらない。夏の高温多湿の蒸れに注意。コンテナ栽培なら夏の午後以降の太陽を避ける位置に移動。
  • 剪定=特になし。秋から春、枯れた葉を取り除く程度。そう簡単に増えないのもこの植物の魅力。地下茎で増える。

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