
去年、寄せ植えで作ったパンジーの寄せ植えウインドウ・コンテナは、
11月〜5月までずっと咲いて、最高に育てがいのあったコンテナ。
細長いタイプの鉢が適しています。
ウインター・パンジーの何より嬉しいのは、その開花期の長さです。関東以西なら、11月から5月まで、良い土、元肥、水はけ、日当たり、できれば軒下、霜が降りない場所で管理すれば、次から次へとよく咲くでしょう。そして、蒸し暑い時期が始まれば、それにて終了。そのあっさり加減もよし。それで私は、この花をガーデナーズ・デライト(喜び)と名付け、一年の約半分を必ず一緒に過ごすのです。
もっとも効率的な植え方としては、鉢植えで冬の間地上部が枯れてしまう宿根草や球根類とともに寄せ植えすること。ヴィオラの顔色を見ながら、地面下の植物の乾燥や過湿も防ぎ、うっかりその存在を忘れてしまうこともなくなります。 |

球根と寄せ植え11月にこれくらいの間隔をあけて植えても
4月には、みっちり花が溢れてその間から花が咲きます。
そんなコンパニオンプランツとして、さまざまな組み合わせを試したなかでもっとも楽しめたのが、ギボウシとの寄せ植え。また、さまざまなパステルカラーのヴィオラと寄せ植えしたクロッカスやチューリップ。春先、目覚めた地中の植物がヴィオラの花の間を押し分けて出てくるさまがなんとも言えません。我が庭先で思わず拍手の出来映えでした。また、ほかに球根植物は芳香水仙など香りのいい球根を選ぶと、春の喜び倍増です。
園芸の大基本、日当たりと風通しの良い場所で、適度に液肥を与えることと毎日の花殻摘みが最大のポイントです。
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今年もさまざまな新作が発表されることでしょう。 |
【Other information】
●用土=水はけと通気性のあるものを。市販のものなら一般コンテナ培養土。オリジナルで作るなら、赤玉中・小 各3、腐葉土2、パーライト2、くん炭1、程度に遅効性肥料を適当に。
●施肥=多肥を好むので、遅効性肥料に加えて、液肥も有効。チェルシーショウのメダリストのナーサリーで教わった花数を増やすコツですが、即効性の液肥を説明書の倍の濃度に薄め、回数を2倍、つまり説明書で500倍に薄めて週に一回とあれば、1000倍に薄めて週に2回、あるいは、4倍に薄めて週に4回とか薄肥で回数を与えたほうが、効果が上がります。まずはお試しあれ。
●条件=風通しと太陽を好む。土の表面が乾いたら水やりを。水が足りなくても、多すぎても良くないので、水やりの練習にはもってこいの植物です。一日最低4時間は太陽の当たる屋外が理想ですが、ヴィオラは本来、半日陰の場所でも育つ植物、花数は減るが、それなりに楽しむことができる。
●最大の注意点・その他=花摘みを忘れずに。種を付けっぱなしにすると次の花が咲かなくなる。秋植えの球根を一緒に植えておくと、春の楽しみも倍増する。 |