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特に構造物の素材感、テクスチャーは非常に感覚的なものであり、個人的な嗜好性も強く反映するものなので、それこそ自分のイメージにぴったりと合うものを見つけるのは難しい。特に私は日本でそれを見つけることが難しいと感じている。
大量生産された新品というのは、質感が画一的で味わいに欠く傾向があるが、手作りのものや長い間使い込まれたものには一言で表現できない暖かみや表情があるが、なかなか好みに合ったいいものがみつからない。
特にガーデンパスに使う素材など、安価なものをうまく使えたら…と、常々考えるが、それも難しく高価なアンティークレンガなどを使ったほうが無難な仕上がりとなる。
以前、フランスのジベルニーにモネの庭を訪ねた時、園路の一部分が、ただの平坦なコンクリート敷きだったのでがっかりしたことがある。
大勢の観光客を日々迎えるための処置だったかもしれないが、そのコンクリートの余りの味気なさに、庭全体の印象まで味気なく思えたものだ。
以来「コンクリートは悪!」と決めつけていた私だが、先日、英国コッツウォルド地方にある植木鉢の工房、ウィッチフォードポタリーを久々に訪ねて素敵な景色を見つけた。
生乾きのコンクリートの上から荒くテクスチャーを入れて仕上げたガーデンパスである。ざらざらとした質感が雨の日の滑り止めにもなるし、味わいがあってよい。
素材感がうまくコントロールされた好例である。これならコンクリートもいいかもしれない。
例えば、さらにこの上を猫や犬を歩かせて足跡をつけたり、カラフルな石を埋め込んでハンドメイドな雰囲気をだしてもいいかもしれない。やはり、ものは使いようだ。 |