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ドワフ・コニファー類
(わい性針葉樹類バラエティ)

グラスなどに吸水スポンジ(オアシス)を入れ庭の剪定枝コニファーを使ったクリスマスのキャンドルホルダーです。簡単に作れます。 特にコニファーの’ブルーアイス’は香りがお部屋じゅうに広がります。ぜひ、お試しを…

12月、クリスマスや正月に欠かせないのが針葉樹類。クリスマスツリーや門松に使われるモミやマツの、その常緑性、エバーグリーン性が未来永劫繁栄の象徴にもなっています。さらに、その実であるマツボックリもこの時期に欠かせない飾りですね。
数年前にもこちらのコーナーで「12月の植物」としてコニファーを取り上げたことがありますが、私のガーデンデザインに、これらの針葉樹は欠かせません。そんなわけで、今回はあまり大きくならない針葉樹の仲間たち、ドワフ・コニファー類を、ディスカバーしたいと思います。

ブルーカーペット

寄せ植えには円錐型のコニファーを使うことが多いけれど、このように這性のコニファーを使った寄せ植えも案外まとめやすく作りやすいのでおすすめです。

さて、ドワフ・コニファーのドアフとは「こびと、ちっぽけな」という意味があります。それは少なくとも、レイランド・ヒノキのように30メートル以上もの大きさには育たない品種のことです。ドワフ・コニファーは、単に洋風の庭の樹木というだけでなく、宿根草や一年草の華やかな庭でも、その景色の引き締め役、アクセント役として、まとまりある常緑性のフォルムが大変重宝です。
通常、宿根草の庭はそれぞれの植物が華奢で繊細なため、散らかって見えがちです。そういった景色の引き締め役として、日陰から半日陰にはアオキやヤツデなどの葉の大きな植物を植えると、そこが目を休めるポイントとなります。しかし、葉の大きな植物は、日向には向かないことが多いものです。ですから、コニファーのように小さな葉の固まりが一つの大きなフォルム(面)を形成すると、庭の景色のアクセントになるわけです。
やはり自然の法則ですね。日陰では精一杯の光合成をしようと大きな葉の植物が見つかりますが、日向へいくほど、葉が小さくなり、ぱらぱらと広がったものになります。だからこそ、コニファー。さまざまな種類のものがありますのでうまく付き合いたい植物です。以下は、私がガーデンデザインの現場で好んで使う品種です。

細身で錐状のコニファーなら、ジュニペラス'スカイロケット'、ジュニペラス'センチネル'、ジュニペラス'ムーングロウ'、エンピツビャクシン、イタリアンサイプレスなど。

挿し木のホープシー

挿し木のホープシーは先端がどうしても曲がってしまう。どうしても格好の良い樹形にならず苦労してます。

クリスマスツリーのように裾が広がるコニファーは、ノーブルモミ'グラウカ'、レイランドサイプレス、カナダトウヒ'ペンデュラ'、'プンゲンストウヒ'ホープシー'、ヒマラヤスギ'ゴールデンホリゾン'など。
*ここでの注意。実生種なら心配ご無用ですが、挿し木で増やした品種は空に向かってまっすぐ芯が伸びないことが多いものです。そういう苗は大抵、芯の枝が支柱に止めてあるのですが、それを外すと斜めに曲がり、左右不対照の不格好な樹形になりがちです。くれぐれもご注意を。

グラウンドカバーに適切なのはハイビャクシン、ジュニペラス'マザーローテ'、ジュニペラス'ウィルトニー'、ジュニペラス'ブルースター'など。それぞれゆっくりと横に広がる品種、成長の早い品種と遅い品種があります。

こんもりとした形を楽しむなら、スギ'グロボーサ・ナナ'、ヒノキ'ナナ ルテア'、アビエス・コンカラー'コンパクタ'、オウゴンコノテ'センパーオーレア'、ニオイヒバ'ヨーロッパゴールド'など。

ちょっと個性的なのがアトラスシーダー'グラウカペンデュラ'、ジュニペラス'セイブロックゴールド'など。
庭の規模や必要に応じて、コニファーをうまく使いわけたいものですね。

実生のピセア

こちらの実生のピセアはまっすぐに垂直に枝が伸びてチャーミングです。安くないモミの木を購入する際の最注意事項です。

さて、庭のコニファーは、自然樹形で放置しても、あるていどはきれいな形を保ってくれる品種が多いのですが、葉と枝の密度が開いたまま大きくなる品種もあります。毎年、梅雨のころに形を整え、あまり広くはない庭ならなおさら、コンパクトに長く楽しみたいものです。また、今まで放置していたコニファーで、思い切った剪定をするにも、梅雨中におこなうのがベストです。次の小さな新芽がでていればそのそこから次の葉がでてくることでしょう。ただし、数年放置して芽のでていない枝を切り込んでも新しい成長は見込めないでしょう。

クリスマスリース

キャンドルホルダーと同じようにリース型のスポンジに剪定したコニファーを挿した。仕上げに赤いバラなど…。

最後に、細かい樹形の修正も兼ねて、私は12月にも、ハサミを入れます。実はクリスマスリースの材料が欲しいからです。梅雨の剪定のように大きな枝は切りませんが、次の小さな新芽がでていればそのすぐ上でちょっとづつハサミを入れます。葉っぱは金属のハサミで切るとそこから茶色に変わってしまうことがあるので、繊細な作業をするときは、セラミックのハサミか爪でむしったりしていますが、枝は金属のハサミで切っています。切り口が大きい場合は、切り口保護材を塗布したほうが良いでしょう。
12月のクリスマスのリースやテーブルオーナメントは、そのままドライにしても良いのですが、花屋さんで売っている吸水スポンジ(オアシス)に、剪定した枝や葉を挿し、足らなければ庭のアイビーで隙間を埋め、最後の仕上げに赤い実や松ぼっくり、今、庭で咲いている真っ赤なガーデンシクラメンなどの赤い花を加えれば簡単に完成します。

その他の情報

  1. 植え付け摘期=2月下旬から4月上旬まで。
  2. 用土=腐植質に富んだ水はけと通気性のあるものを。コンテナ栽培の場合、市販のものなら一般コンテナ培養土に赤玉中を3割増しで入れる。通常の花ものより少し重たくすると良い。
  3. 施肥=早春に油かす、秋に表土に完熟堆肥や腐葉土などでマルチング。
  4. 剪定適期=6月
  5. 条件=基本的には風通しと太陽を好むが、ビャクシン属などは乾燥にも日陰にも強い。
  6. 最大の注意点・その他=完全に乾燥させ葉が枯れ茶色になると回復は望み薄、乾燥には気をつけ、夏も表土にマルチングをするのも効果的。
吉谷桂子のガーデニングブログ

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